日露修好150周年記念コンサート
MADE IN USSR 〜 幻のユートピア・ソ連時代のサブカルチャー 〜 ●平成17年7月8日(金) ●津田ホール 津田ホールのホームページ ●出 演 ヴェーラ・ベローワ(ソプラノ)、宮ア朋菜(ピアノ) 「ロシア語版旧ソ連抑留画集」の翻訳にご協力頂いた鈴木先生と、ピアニスト宮崎朋菜さん(写真)の企画によるコンサートが平成17年7月8日に津田ホール(東京都渋谷区)で開催されました。 米ソ冷戦時代のロシアは“鉄のカーテン”の向こう側の国。暗いイメージだけロシアのエンターテイメントは、実際には明るく楽しいものでした。演奏中は映画やテレビドラマの映像も流され、楽しく親しみやすいコンサートでした。アンコールは2曲も演奏して下さいました。「恋のバカンス」と「100万本の薔薇」をロシア語と日本語を交えて熱演され、会場からは大きな拍手が沸いていました。宮崎朋菜さん、ヴェーラ・ベローワさん、素敵な音楽をありがとうございました。 HP管理人 木内 正人 ●内 容 1917年、第一次世界大戦のさなかに勃発したロシア革命。300年にわたりロシアを支配してきたロマノフ王家が滅びた後、マルクス主義的理論に基づいた理想社会の実現を目指す15の共和国から成る新しい国 「ソビエト社会主義共和国連邦」が誕生する。この国の誕生とともに、日本を含む世界は人類史上類を見ない壮大な「実験」の目撃者となり、また嫌が応なくその「実験」の影響を受けることになりました。 担当 鈴木
玲子 |
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●演奏者プロフィール
ヴェーラ・ベローワ(ソプラノ)
ロシア音楽アカデミー声楽科卒業。1989年よりモスクワ国立交響楽団のソリスト。1994年よりベニス音楽院で研修を受ける。ロシア(1996年4月コストラマ、1996年12月サンクト・ペテルブルク)並びにイタリア(1997年)のコンクールで入賞。ロシア国内外で数々のリサイタル及びマスター・クラスを開催。
N.A.ヴェルボワ、N.Y.ユレネヴァ、N.N.デェリツィエヴァ並びに父であり国立ボリショイ劇場のソリスト兼ロシア音楽アカデミーの教授でもあったE.S.ベローフ各氏に師事。
宮 ア 朋 菜(ピアノ) http://tomona.jp1978年香川県出身。東京芸術大学卒業後、国立モスクワ音楽院大学院に留学。2003年に同音楽院を修了。日本国内外で数々のピアノソロおよび室内楽のリサイタルを開催。オーケストラとの共演も多数。2004年リトアニア国際ピアノコンクール(「Music without limits」)1位。
2003年に初のCDアルバム”LUX EX TENEBRIS”をリリース。2005年セカンドアルバム”VIA AD SECRETUM”リリース予定。現在、ロシア音楽基金に所属し、モスクワ在住。ロシア国内、リトアニアを中心に幅広く活躍。
ピアノを北川暁子、播本三恵子、故V.カステルスキー、A.トラウブ、S.ドレンスキー、ヴィタイテ各氏に師事。
●ロシア音楽基金 ”Russian Musical Foundation”
2002年3月にロシア正教総主教アレクシーU世の発令のもとに設立されました。会長はイーゴリ・ゼンキン法学博士。ゼンキン会長はロシア連邦政府並びに大司教の顧問弁護士です。2003年にはモスクワ政府の依頼により、ロシア正教の総本山である大救世主聖堂内において退役軍人のためのコンサートを企画・主催。2004年にはロシア連邦通信省の依頼により記念コンサートを企画・主催。この他にも年間を通して多数のクラシック音楽、並びに民謡、歌謡曲のコンサートを企画主催し、またこれまで5枚のCDをリリースしています。
●日露修好150周年とは (「外務省ホームページ」より引用)
日本とロシアとの交流は、1854年にロシア帝国海軍のプチャーチン提督率いる「ディアナ号」が下田に来航し、翌1855年に江戸幕府の筒井政憲・大目付、川路聖謨(としあきら)・勘定奉行との間で日魯通好条約が調印された時から本格的に始まります。日魯通好条約は、交渉の途次に大地震、津波に見舞われるという困難な状況の中で、日露の代表が相互信頼と理解に基づき粘り強く交渉を行った結果結ばれました。この条約によって日露両国は、正式に国交を開くとともに、当時択捉島とウルップ島の間に自然に成立していた日本とロシアとの国境を法的に画定し、ロシア帝国は、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の北方四島が我が国に帰属していることを正式に確認しました。日露両国は、このように全く平和的・友好的な形で合意を達成しました。その意味でこの条約は、正に日露交流の原点となる条約です。
日露首脳会談(首相官邸HPより)
2004年6月9日のシーアイランド・サミットの際に、小泉総理とプーチン大統領の間で行われた日露首脳会談において、明2005年が日露関係にとって歴史的に重要な節目の年であることを踏まえ、2005年に日露両国がそれぞれ記念行事を行うこととされました。
この記念行事の実施が、両国国民相互間の理解と交流を一層深め、日露関係の重要性への理解を深め、21世紀に相応しい日露関係を創り上げていくことにつながることが期待されています。