平成最後の舞鶴への旅


木内信夫氏ミュージアムトーク

京都新聞にインタビューが掲載

旧ソ連抑留画集


 平成31年4月19日(金)〜23日(火)。父が倒れてからリハビリに励み、念願叶って本格的な遠出になりました。なんとか無事に京都まで来ることができました。しかし、京都駅では新幹線とホームの隙間に杖を落としてしまいました。駅員さんも取ることができなかったので諦めました(苦笑)。ちなみに、今夜は京都泊。駅からホテルに直行です。明日はゆっくり起床して、京都から舞鶴に向かいます。移動日だけで行き帰りともそれぞれ2日間ずつ設けています。奇しくもその日は“平成最後の満月”。まさか家族一緒に京都で観られるなんて…☆ 早く就寝してしまったので、夜中に目が覚めてしまいましたが、ちょっと得した気分です。

東海道新幹線に乗車し京都へと向かいます。父にとっては久しぶりの遠出。

京都駅に到着しました。広い構内を移動するのに歩行器は必須です。

ホテルに到着。スタッフに案内されてようやく部屋へと着きました。

この日は奇しくも平成最後の満月。京都の街並みに煌々と輝いてました。

花咲く季節の満月なので、ピンクムーンとも呼ばれるそうです。

平成の天皇皇后と同じく、両親は結婚60年。良い記念となりました。


 舞鶴に着きました!!目的地の舞鶴に☆ 近所のスーパーに歩行器で行くのがやっとの父でしたが、柏からこんなに遠くまで来られました。リハビリの大成果です!嬉しいです!舞鶴引揚記念館の山下館長が東舞鶴駅までお出迎え下さって、そのままホテルまで送っていただきました。ありがとうございました。父も山下館長とお会いできて安心したようで、到着後はぐっすりと寝入ってました。

京都駅から東舞鶴駅へと向かいます。移動のみですが、今日も頑張ります。

舞鶴への旅では、よくこの車両を利用しています。とてもきれいです。

東舞鶴駅に山下館長が迎えにきてくださいました。ありがとうございました。

舞鶴のホテルの部屋から夕陽の舞鶴港が見られました。


 舞鶴の着いて最初に訪れたのは「引揚桟橋」です。 昭和23年(1948年)、父が遠い異国の地から帰還を果たしたその場所です。舞鶴引揚記念館の山下館長にご案内していただきました。日本に帰って来た当日の嬉しさかがよみがえると同時に、一緒に帰れなかった仲間のことを想って感極まる父・・・ でも、舞鶴の人々に笑顔で迎えられ、そして母と出会い私に繋がったのだから、きっと戦友たちは天国で大喜びしていると思います。引き揚げ船「興安丸」の鐘は、引揚記念館の"平和の鐘"として大切にされています。

今は舞鶴の観光スポットでもある平引揚桟橋。66万人もの人々の戦後の人生がここから始まりました。

ここからら眺める舞鶴の景色は70年前とほとんど変わっていないそうです。

平成最後に母と来られて本当に良かったと思います。

山下館長をはじめ、引揚記念館に皆様には本当にお世話になりました。

引き揚げ船「興安丸」の鐘は平和の鐘として来場者を迎えています。


 父がずっと心配していた舞鶴の多々見市長とお会いできました。市長は昨年、相撲巡業でのご挨拶のときに土俵で倒れられ、女人禁制の土俵に上がった勇敢な女性たちに救われました。 市長の1日も早い回復を願って、父は市長が倒れて間もない頃に、絵を描いてお贈りしていたのでした。市長はその時の感謝を込められ、父に会いに来てくださったのです。しかもその絵を持参されて。治療中は父の絵に本当に励まされたとおっしゃってました☆

 昨年自宅で倒れた父も、リハビリの成果によって再び絵を描けるまで回復しました。そんな昨日は、市長のますますのご活躍とご健康を願って、父が新作イラストを市長にプレゼントさせていただきました。 何より、舞鶴は父の戦後の人生のはじまりの地。父自身が舞鶴の皆さんに助けられた特別な思いがあります。昨日は父にとっても、そして私たち家族にとっても何にも変えがたい特別な1日になりました☆

多々見舞鶴市長が私たちのために会いに来てくださいました。お元気なお姿に父も本当に嬉しそうでした。

危機から立ち直ったふたりのツーショットは貴重かもしれません。

神のご加護としか思えない奇跡的な再会となりました☆


 今回の舞鶴への旅は、満開の八重桜に迎えられた本当に有意義で素晴らしいものになりました☆ 父が昨年自宅で倒れて、歩くことも絵を描くこともできない状態だったのが、ここまで回復して舞鶴に行けたのは夢のようです!きっと戦友たちが応援してくれたのかもしれませんね。

 何より、山下館長、長嶺さま、記念館の皆さま、父に会いに来て下さった皆さま、取材に来られたメディアの皆さま、そして多々見舞鶴市長、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。 父の体調を考慮して、柏〜舞鶴間を行き帰りとも2日かけて往復しているので、今はまだ帰りの新幹線の中ですが、まずは今の目標は無事に家に帰ること。道中十分気をつけたいと思います。

山下館長には何もかも本当にお世話になりっぱなしでした。

こうして舞鶴の景色を眺められて本当に嬉しい限りです。

お天気にもめぐまれて良いお思い出になりました。

満開の八重桜に迎えられた有意義な旅になりました。

 


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