平成19年6月30日。新春コンサートに続いての同じ場所での演奏会となりました。こちらでお世話になるのは今回で3回目ですが、何といっても私たちの練習場所からは近いので、リハーサルを行ってから会場入りできるので本当にありがたい限りです。
さて、今回は新しい新しいサポートメンバーを迎えての演奏会となりました。しかし、今回は諸事情につきメンバーの欠員が多く、“受難の演奏会”となりました(苦笑)。その辺は「6月30日のドキュメント」で詳しくご説明します。
第一部/箏のアンサンブル
今回の演奏会は、いきなりの演奏開始。というのも、1曲目と2曲目の調弦がかなり違っているので、1曲目の演奏のあとに
あおきさんからのご挨拶となりました。最初に演奏したのは「イェイライシャン」。前回のボランティア演奏会が初演だったので、今回で2回目。一発目の演奏はあまりにミスの多い演奏だったので、もう一度演奏させて頂きました(笑)。しかし、お年寄りの皆さんにとっては戦前の懐かしい曲なので、2度の演奏でとても喜んで下さいました。
演奏の前に、あおきさんからのご挨拶。その間に『七夕』の調弦を済ませます。『七夕』はこの季節の定番とも言うべき曲で、これを弾くための演奏会といっても過言ではありません(笑)。この介護施設では、七夕の短冊に様々な願い事を書いて飾っています。私たちメンバーも、帰りに短冊にそれぞれの願い事を書きました。
この曲を演奏するのは実に4年ぶりです。アレンジは至ってシンプルなのですが、ワルツのリズムをしっかりキープする必要があります。しかも3連譜もあるので私たちにとっては大変。アメリカ・テネシー州の州歌でもありますが、年配者にとっては江利チエミさんの大ヒット曲でもあります。この曲には歌詞カードを用意しなかったのですが、お年寄りの中には口ずさんでるかたもいらっしゃいました。
私たちの定番ともなった「涙そうそう」は、最近はバイオリンでメロディを奏でていましたが、今回は初演のときと同じく、にっしー姉さんのボーカルによる演奏となりました。練習不足のメンバーもちょっと焦ってしまったせいか、テンポも早くリズムもバラバラ。そんなひどい演奏の中で歌って下さったにっしー姉さんに本当に感謝です。ありがとうございました。
今回、サポートミュージシャンとして初参加して下さった篠笛のカヨちゃん。管理人のしつこい勧誘によって、一緒に弾くことができました。もちろん、箏との合奏は本人にとって初めての経験だし、ボランティア演奏会という特殊な環境でかなり緊張しているようでした。何より、我々のひどい演奏に合わせるのがもっと大変だったことでしょう(笑)。そんな演奏でしたが、お年寄りの皆さんが元気良く大声で歌って下さって本当に嬉しかったですね♪
第二部/チェロとピアノの姉妹デュオ
今回は
にっしー姉さんの司会で始まりました。姉妹デュオによる“癒し系”のサウンドは、私たちのボランティア演奏会を一層盛り上げて下さいます。1曲目は『浜辺の歌』。現在は2番までが歌うのが一般的のようですが、作詞者自身が3番を気に入らなくなって削除したそうです。しかし、ゆったりとしたチェロとピアノの演奏に施設の皆さんもうっとりしていました。
もとはバッハの曲とのことですが、滅多に聴くことも観ることもないチェロの音色にお年寄りの皆さんも聴き入ってました。一緒にいる私たちも心癒されます。いつも違う曲を聴かせて下さるにっしー姉妹に、いつも感心させられっぱなしです(笑)
アンコール
バッハ・無伴奏チェロ組曲:にっしー妹
夜来香(イェイライシャン):箏曲部
七夕:箏曲部
今回も会場からアンコールがありました。演奏者にとって、これほど嬉しい言葉は他にありませんね。まずは、にっしー姉妹の演奏終了直後、会場からアンコールの声が。今回は、にっしー姉妹の妹さんがバッハの無伴奏チェロ組曲の一部を演奏してくれました。そして私たち箏曲部にもアンコールにもアンコールがありました。私たちがアンコール用に曲を用意できていないのを知っているので、今日演奏した曲の中からの選曲です。お年寄りの皆さんが選んで下さったのは『夜来香(イェイライシャン)』。リードボーカルがいないと歌いにくいということで、にっしー姉さんのいきなりの指名(笑)。彼女にとってはまったく知らない曲なので気の毒のことをしましたが、全員で大きな声で一緒に歌って下さったのでとっても気持ちよく弾くことができました。ありがとうございました♪
そして最後にもう1曲お願いしますという声に、『七夕』を演奏しました。演奏を聴いて下さったお年寄りの皆さん、そして演奏の場を与えて下さった施設のスタッフの方々に心から感謝致します。短冊に書いた願い事が叶うように、私たちも何事も日々精進であると思った次第です。本当にありがとうございますた。