「ただいま。」

「あら、おかえりなさい。なにそれ。あら、おじぞうさんではありませんか。」「じつはな。畑を耕していたら畑の中からおじぞうさんがでてきたんだよ。」

「まあ、小川で泥は落としてあげたが、さっぱりしようと思ってな。わしゃ、これから、おじぞうさんと一緒にお風呂に入る。」

「そうでしたか。お風呂は沸いておりますから、どうぞゆっくりお入りなさい。きれいに洗ってあげて、明日は、村の辻におまつりしようではありませんか。」「そうだなあ。おじぞうさんは、村の人たちをたすけてくれる仏様だからな。そうゆうことにしよう。」

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