上人の言いつけで野原にやってきた若者たちでしたが、いつまで待っても何も現れません。とうとう日が西の空に大きく傾き、間もなく沈もうというとき、どこからともなく七匹の豚が現れたのです。二人はすぐさま袋をかぶせて豚を残らずつかまえ、寺に戻ってきました。そして上人は用意した甕に七匹のぶたをおしこめてふたをしてしまいました。

すすむ