舞鶴引揚記念館・開館30周年記念セレモニー

舞鶴引揚記念館

 平成30年4月24日。父・木内信夫の抑留イラスト作品が収めてある舞鶴引揚記念館が開館30周年を迎えました。

 その開館30周年記念セレモニーに両親共に参加させて頂きました。ユネスコ世界記憶遺産の父の作品も綺麗に飾って下さっていました。本当にありがとうございました。

 今回の30周年を記念して舞鶴引揚記念館は第2期のリニューアルが完了しました。この日はグランドオープンでもあります。

 垂れ幕には「感謝 開館30周年」とありますが、本当に感謝すべきは舞鶴の人々の優しさです。父を快く迎えて下さらなければ私も存在しないのですから。皆さんの優しさ、“このタカタモノを未来へ”☆

写真/文 木内正人

関係者と地元の幼児たちとの記念撮影。子供たちに戦争の無い平和な世界を! 式典の挨拶では、残念ながら多々見舞鶴市長の姿はありませんでした。くも膜下出血で倒れられて、この日は堤副市長が代理で参加されていました。

山下館長と長嶺学芸員に歓迎されました。いつも快く迎えて下さって帆本当にありがとうございます。

開館30周年を記念したくす玉割りを関係者が揃って掛け声と同時に割られました。

父を含めた抑留生存者6名のトークショーでは、6名が皆同じことを答えたのが印象的でした。敵兵やロシア人に対する恨みはまったくないこと。憎むべきものは"戦争"そのものであり、庶民には罪が無い。だから戦争は絶対ダメだ!・・・重い言葉でした。

90代のお年寄りの皆さんは、過酷な環境を生き抜いた屈強な男たち。闊達な話しぶりに驚くばかりです。

私が最も感動したのは、懸命にメモをとる子供たちの姿でした・・・ 平和の尊さ、きっと感じ取ってくれたに違いありません。

舞鶴引揚記念館グランドオープンの目玉は、なんといっても実物大のラーゲリ(捕虜収容所)内部です! 山下館長のご案内で、父は70年ぶりに収監(?)されました。ぜひとも、より多くの皆さんに体感して頂きたいですね。

ラーゲリで柏タカシマヤの袋をさげた私のアンバランスさは、戦争と平和のタイムワープでしょうか。

トークショーに招かれた抑留生存者は、別れ際に固い握手。明日も、そして来年も平和が続きますように☆

旧ソ連抑留画集


arwx_c02.gif (1322 バイト) 前のページに戻る