東葛偕行会での講演


平成28年1月17日 (文/HP管理者 木内正人)

昨年の柏市の高射砲連隊「訓練棟」特別公開での木内信夫「抑留画」展示の際にお知り合いになった方のお招きを受け、東葛偕行会の新年会で講演をさせて頂きました。

東葛偕行会とは偕行社の東葛地域の集いです。偕行社は自衛隊幹部OBが中心となっている親睦会で、旧陸軍航空隊に所属していた父にとっては気の合う人々の集まりだったことと思います。国防に関する意識は、戦後70年の間に様々な議論があり、近隣国との緊張関係のある今日でも重要なテーマとなっているのは周知のことと思います。何よりも大切なのは、今日の平和をどう持続させるかということなのでしょう。

自衛隊OBの皆さんにとって目からウロコだったと思うのは、父の旧ソ連での体験談だったと思います。過酷な労働に飢えと寒さ。シベリア抑留の一般的なイメージはそんなもので、それは自衛隊員の皆さんにも同じ事がいえます。しかし、父の作品にあるのはソ連兵や外国人捕虜、そして現地の人々との交流があります。

かつての敵を恨むのは簡単なことですが、そんな敵を人間として敬い尊むことも必要だということを、様々な立場の方々に伝えられれば幸いです。(2016.1.24)

高射砲連隊「訓練棟」特別公開&木内信夫「抑留画」展示


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