7月5日のドキュメント

写真・文/きうち


暑い暑い1日でした。私たちの演奏会は幸い、毎回お天気に恵まれています。しかし、今回一番辛かったのは、ムーミン合唱団の欠席です。

乏しい音楽性をどこまでカバーできるのか・・。重い課題が圧し掛かります。ボランティアと言えども、あまりヒドイ演奏を聴かせるのは、やはり聴かされる患者さんも気の毒です(笑)。今回は、演奏とは別の嗜好も必要だと思い。北区の手品サークルのご協力を得ることにしました。また、子供たちの出番も増やし、明るくかつ癒しの演奏会になるように心掛けました。

リハーサル会場は、いつも子供たちの明るい声で賑わいます。子供たちは会を重ねるごとに成長しているのがわかります。時間の経つのは本当に早いものです。お母さんであり、演奏メンバーである箏曲部員も、箏の練習と子供たちの面倒を両方見なければなりませんが、いつもながら優しい旦那様のご協力で、今回も無事に開催することができました。本当に感謝ですね。

ただし、子供たちも演奏会での役割をしっかり認識しているようです。黙っていても、部屋の隅でちゃんと練習しています。

年に2回行っている演奏会は、当然夏向きの選曲を行います。しかし、もっとも考慮に入れる点は、患者さんの世代を考えた選曲です。リハビリセンターの患者さんはお年よりが多く、ほとんどが戦中派。そうした方々に喜ばれるのを第一に考えなくてはなりません。「蘇州夜曲」はその意味で重要な曲です。

服部良一氏の名曲の演奏には、我々の演奏レベルでは問題があります。それをカバーできるのが、さかきばらさんが演奏するバイオリン。編曲した私のイメージでは二胡の音色ですが、バイオリンでもその表現力は充分だったと思います。ちなみに、今回の演奏会では、「蘇州夜曲」が最もウケた曲でした。私の読みどおりで、ちょっぴり嬉しかったです(笑)。

毎度感じることですが、箏曲部は役割分担がきちんとできているサークルです。食事の準備や会場の準備も、メンバーが分担して行っています。前部長のあおきさんは6月いっぱいで退職されてしまいましたが、このような良き伝統を守っていかなければいけません。それに「ボランティア演奏会」を支えているのは出演者だけではなく、箏曲部メンバーの家族という素晴らしい裏方さんによって成り立っています。

今回もビデオ撮影を行って下さったのは、なかいさんです。なかいさんの奥様はムーミン合唱団のメンバー。今回はお客さんの立場から演奏会を観て下さいました。ムーミン合唱団の活動休止の主な理由は、練習会場が無くなったことによります。早く良い会場を見つけられて、活動を再開されるのを願うばかりです。

私たち箏曲部の活動は“楽しさ”がモットーです。いつまでも笑顔の絶えないサークルで在り続けたいと思っています。しかし、練習も欠かすわけにはいきません。12月のクリスマス演奏会も新しい試みでチャレンジしたいと考えています。

さぁ、また半年後の演奏会に向けて、頑張って行こう!!


皆さんお疲れ様でした。クリスマスでまた頑張りましょう!


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