1月27日のドキュメント

写真・文/きうち


今回は久しぶりに新曲を披露しよう!そんな合言葉にも似た仲間との会話の中で練習がスタートしました。しかし、練習を始めてみたものの、なかなか全員揃っての練習は難しく、結局フルメンバーで合わすことができたのは当日のリハーサルだったのかも知れません。しかし、それ以上に大変なことが・・・。それは、サポートメンバーである さかきばらさんの欠席です。彼女が出られなくった理由は“ご懐妊”。仲間としては実に嬉しいニュースでもありました♪

とはいえ、彼女の欠席はやはり痛い。新曲『夜来香(イェイライシャン)』は、もともとメロディ・パートをバイオリンで演奏するようになっていたのです。そこで、練習方法を練り直し、メロディ・パートを箏で演奏することにしました。

さて、なぜ『夜来香(イェイライシャン)』を演奏しようかと考えたかというと、それは私管理人が一昨年前に劇団四季のお芝居『李香蘭』を観たことに起因しています。劇団四季との出会いは、父のHP「旧ソ連抑留画集」がきっかけでした(ミュージカル『異国の丘』の時代考証を依頼されました)。そんなご縁で観た『李香蘭』。その舞台で流れていた音楽が『夜来香(イェイライシャン)』だったのです。戦中戦後にご苦労されたお年寄りの皆さんにとって、これこそ時代の音楽と思い、箏曲部・本部が演奏できるように編曲しました。

編曲で特に力を入れた部分はハーモニーです。エキゾチックな雰囲気になるように、いろいろと思案しました。少々編曲を凝ってしまったせいか、最初は仲間もなかなか弾けませんでした。しかし、何とか無事に、今日のお披露目を迎えて編曲者としては嬉しい限りです(笑)。尚、当日の演奏会の会場には、劇団四季の元スタッフの方も応援に来て下さいました。本当にありがとうございました。

さらに今回のボランティア演奏会では、もう一つの重要課題がありました。それは“管理人の二胡演奏”です。この二胡は台湾に旅行に行った際に買ってきたものです。外国で買った楽器が役に立ちました。

何といっても、私は二胡を習って半年の“超ビギナー”です(しかも今は休止しています)。そんな状態でどうして人前で演奏できましょうか。かくして、そんな無謀な挑戦がこのときから始まったのでした(笑)

また、この無謀な挑戦も、確実な代替案があったからやってみようと思っていました。その代替案とは、万一私が練習しても弾けなかった場合には、さかきばらさんのバイオリンにお願いするというものです。しかし上記のように、彼女のご懐妊によって、その代替案は消えてしまい、私管理人も後戻りできない状況に追い込まれた次第です(苦笑)

様々な悪条件ではありましたが、やはり支えになるのは仲間との結束だったと思います。部長のながたさんをはじめ、メンバーそれぞれにしっかり自分の役目を自覚し、一つの目標に向かいます。だからといって、決して無理せず、自分たちの力の出し得る範囲で頑張りました。

二人の新人さんも大活躍の演奏会でした。今回もリハーサルにも二人とも早目に到着し、一生懸命練習していました。そうした光景はとても励みになります。

また今回、大きな支えになったのは、人事異動で離れていた ほんださんが協力して下さったことです。彼女が参加してくれたおかげで、私も二胡の演奏に気持ちを集中させることができました。本当に嬉しい限りです。

そして今回の演奏会が大成功に終わったのも、我々演奏メンバーの力だけではありません。お箏を会場まで運搬して下さった しのはらさんの旦那様、そして毎回ビデを撮影を引き受けて下さっている中井さん。こうしたバックアップがあってこそ私たちのサークルが成り立っているのです。

音楽の素晴らしさ、そして仲間の素晴らしさを肌で感じることができる私たちの“箏曲部”。これからもその思いを大切に頑張って続けて行きたいと思います。


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