第14回ボランティア演奏会
− 七夕の短冊に願いをこめて −


平成18年6月24日。ボランティア演奏会を開催するのは実に1年ぶりです。年2回開催していたものの、毎年行っていたリハビリセンターの閉鎖によって出番が無くなっていましたが。しかし、以前のボランティア演奏会でマジックを行って下さった方からのご紹介により、練習会場に比較的近い場所でこの度開催することができました。今回私たちを受け入れて下さったのは東京北区のデイケア施設です。施設の皆さん、本当にありがとうございました。

さて、今回は新しい場所での演奏ということで「箏のアンサンブル」と「バイオリン・チェロ・ピアノのトリオ演奏」の2部構成でシンプルにまとめました。また今回は新人さんのボランティア演奏会デビューということもあって、あえて新曲にはチャレンジせずに過去のレパートリーから選曲しました。何より、デイケア施設に通われるお年寄りの皆さんに元気を与えられるように頑張ったつもりです。

演奏会の感想なんかを聞かせてね!

6月24日のドキュメント


第一部/のアンサンブル

七夕

いつものようにあおきさんの挨拶からスタート。最初に演奏したのはこの時季の定番「七夕」です。デイケア施設はたくさん七夕飾りがあって季節感がいっぱい。以前のこの時季の演奏会は梅雨の時季でもあってお天気が悪い日が多かったのですが、今日は良く晴れていました。あおきさんの「お箏8面のために、お孫さんと8個のテルテル坊主を作りました」というお話はとても素敵でした。

星の世界

何度も演奏している曲ですが、今回は8人の箏奏者による演奏なのでテンポを合わせるのがなかなか大変です。本番でもイマイチ合ってませんが、事前に施設にお渡ししていた歌詞カードを見ながらお年寄りたちが大きな声で元気に歌って下さるので、とても気持ちよく演奏できまた。

蘇州夜曲

戦中戦後をご苦労されてお年よりの皆さんにとってこの曲はとても懐かしいようです。演奏会ではいつも評判が良く、お年寄りの皆さんは本当に良く歌って下さいます。右の写真は2名の新人さん。彼女たちにとってまったく馴染みの無い曲ですが、元気に歌うお年寄りたちをみて音楽の素晴らしさを実感できたことでしょう。

ふるさと

誰に心にも「ふるさと」はあります。美しい歌詞の中にそんな心のふるさとを思い出されるようです。3番までの歌詞を皆さん全員で元気良く歌って下さいました。わずか4曲ではありますが、お年寄りの皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。


第二部/バイオリン・チェロ・ピアノのトリオ演奏

初恋

にっしー妹さんの司会で、バイオリンとチェロの楽器の特徴を優しく丁寧な説明ではじまりました。姉妹デュオによる“癒し系”のサウンドに施設の皆さんもうっとりしていました。また、最初に演奏した日本の叙情歌「初恋」です。私はこの曲を知らなかったのですが、お年寄りの方々は歌詞カードを用意していなかったにもかかわらず、涙を流しながら歌って下さっていました。

主よ人の望みの喜びよ 

今回初挑戦の、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオ演奏。やはり世界の名曲だけあって実に優雅な調べです。3人集まって演奏する機会はこれまで1回のみであったので本番はやや緊張気味でした。しかし、大切なのは一所懸命弾くことです。お年寄りの皆さんにとって、そんな若い人のけなげな姿はとても胸を打つのだと思います。とっても好評な演奏となりました。


アンコール

自己紹介

会場からアンコールがありました。特別に用意している曲は無かったので、この日の演奏曲の中から「初恋」、「七夕」、「星の世界」の3曲を演奏しました。お年寄りの皆さんはもっと聴きたいと言って下さいました。演奏者にとって、これほど嬉しい言葉は他にありませんね。

今回初めての出来事だったのですが、施設のスタッフのご要望により一人ずつ自己紹介をさせて頂きました。突然の出来事なので、いったい何を話して良いのやら少々焦りましたが、さすが我がチームは良く出来た人間(?)ばかり(笑)。いきなりの挨拶を皆さんさりげなくやってしまいます。焦ってしまったのは私管理人だけだったかも(笑)

何より、演奏を聴いて下さったお年寄りの皆さん、そして演奏の場を与えて下さった施設のスタッフの方々に心から感謝致します。本当にありがとうございました。最後に施設のお年寄りの皆さんと一緒に短冊に願い事を書きました。“音楽がみんなに幸せを運んでくれますように♪”


6月24日のドキュメント トップページへ