6月24日のドキュメント

写真・文/きうち


「あおきさんが来られないかも!」。そんな不吉な予感もありましたが、あおきさんはご家庭の都合を調整してくださって来て頂けました。私たちのために本当にありがとうございます。何より、あおきさんが来られないと私管理人が司会を代行するという恐ろしい事態になります。あおきさんお見えになるまで、私管理人は戦々恐々としておりました(苦笑)。本番では、やはりあおきさん素敵な司会によって、会場がとても和やかになりました。うーん、さすがです。

今度の場所は練習会場と近いこともあって、早目にリハーサルを行うことができました。これがあると無いとでは大違い。気持ちのゆとりをもって演奏会に臨むことができました。

さかきばらさんとにっしー姉妹とは今回が初共演なので、リハーサルにも熱が入ります。何より、皆さんそれぞれ違う場所で個人的に練習してきたものをいきなり合奏するのですからそれは大変です。「良い演奏を聴かせたい」その気持ちはきっとお客さんにも伝わるはずです。

今回の演奏は過去のレパートリーからの選曲とはいえ、やはり練習時間の少ない我々にとってみれば高いハードルです。しかも今までのやったことのない新しい場所での演奏はまったく予想が付かないのでやはり緊張してしまいます。

しかし、そんな我々の緊張をほぐして下さったのは、お客さんであるお年寄りの皆さんでした。演奏中に皆さんが大きな声で歌って下さいます。そんな声に励まされて、とてもリラックスした雰囲気の中で演奏会を行うことができました。

もとより、会場の下見や担当のスタッフの当初のお話だと、認知症のお年寄りが多いので、演奏中に奇声を発したり、途中飽きてヤジをとばしたりする人もいると伺っておりました。しかし実際はまったく違っていました。私たちの演奏に涙を流し、最後まで真剣に聴いて下さいました。「もっと聴いていたい」という言葉は、私たちにとって大きな励みになりました。

第1部は和楽器中心で、第2部は洋楽器中心というわかりやい構成も好評でした。何より、にっしー妹さんの優しい口調は、あおきさんに負けず劣らず。丁寧な楽器の説明にお客さんも喜んでいました。

また今回はメンバー全員がご挨拶するというかつてない出来事もありました。合奏とは一人一人の力が合わさって実現するものです。メンバー全員の声は合奏の楽しさ、音楽の素晴らしさを施設の皆さんと私たちとで分かち合うことができたと思います。このような機会を与えて下さったスタッフの方にこの場を借りてお礼申し上げます。

また二人の新人さんの大活躍の演奏会でした。リハーサルにも二人とも早目に到着し、一生懸命練習していました。箏を触ってまだ半年ではありますが、堂々と演奏されて本当に心強い限りです。

そして今回の演奏会が大成功に終わったのも、自己紹介をした演奏メンバーの力だけではありません。それ以上に私たちを支えて下さる方々の多大なる応援によるものだと思っています。お箏を会場まで運搬して下さった しのはらさんの旦那様、そして毎回ビデを撮影を引き受けて下さっている中井さん。本当にありがとうございました。

良き音楽、そして良き仲間があってこそ私たちの箏曲部です。これからも頑張って続けて行きたいと思います。


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