第13回ボランティア演奏会
− 七夕の短冊に願いをこめて −
平成17年7月2日。おなじみの都内の病院で、13回目のボランティア演奏会を開催しました。今回は「七夕コンサート」と題していますが、この時季のボランティア演奏会を開催するのは実に2年ぶり。それにも増して練習不足ですが、とにかく一生懸命、そして楽しく演奏することによって、きっとお客さんも喜んで下さるだろうと信じて演奏会に臨みました。おかげさまで客さんはとても喜んで下さいました。
さて、今回はバイオリンのさかきばらさんんも復帰されて、楽器数も増えました。演奏会は4部構成ですが演奏時間はいつものように1時間以内。やはり患者さんの体力を一番に考えなくてはなりません。
今回はどちらかというと洋楽的な選曲になってしいましたが、過去のボランティア演奏会に比べてハイセンスな選曲になったと思います(演奏が伴いませんが(笑))。ともあれ、患者さんたちが早く治るように願いをかけた短冊を背景に、皆さんに元気を与えられるように頑張ったつもりです。
第一部/箏のアンサンブル
いつものように部長の挨拶からスタート。最初に演奏したのはこの時季の定番「七夕」です。会場は看護士さんたちによってたくさん七夕飾りがあって季節感がいっぱい。そんな中での演奏はとても気持ちがいいです。曲のカウント出しの打ち合わせがうまくいってなかったせいか、出だしはトチリましたが楽しく演奏できました。
「七夕」といえども、梅雨の真っ只中。それにちなんだ選曲です。この曲を演奏するのは今回で2回目で、なんと5年ぶりの演奏でした。私たちもずいぶん長くやっているんだなぁ〜とつくづく感じます。久々の演奏で多少の緊張もあり、間違いも多々ありますがそれもご愛嬌(笑)
「Shall we Dance?」といえば、役所広司さん主演の映画を今年ハリウッドでリチャード・ギアさん主演でリメイクしたばかり。しかし、原曲は1956年名優ユル・ブリンナーさんの「王様と私」の挿入曲で、ご年配の方々には懐かしい音楽です。しかも、お箏とバイオリンとの合奏は実に珍しいのでは(笑)。何より、皆が弾けるように編曲するのも大変でしたが、本番はダンスのノリで楽しく演奏できました♪
久しぶりにバイオリンのさかきばらさんとの合奏となりました。やはり、「蘇州夜曲」はボランティア演奏会で最もウケる曲です。今年は戦後60年という節目の年ですが、患者さんの多くはそうした厳しい時代を生き抜いた方々なので、懐かしい曲に寄せる想いはたくさんあることでしょう。歌詞垂れ幕は子供たちが手伝ってくれました。
第二部/こどもショー
演奏会のたびに驚くのは、子供たちの成長です。彼女たちも小学校6年生。来年は私たちと演奏してくれるかどうかわかりませんが、お年寄りたちは子供たちの演奏を一所懸命聴いて下さいます。本番直前のリハーサルだけで演奏しましたが大熱演でした(笑)
第三部/チェロとピアノの姉妹デュオ
私たちの演奏会で癒し系サウンドを演奏して下さるにっしー姉妹。今ではすっかり私たちのメンバーです。今回は「アヴェ・マリア」を演奏して下さいました。包まれるようなチェロの音色にうっとりと、そして涙を流す患者さんもいらっしゃいました。音楽は人の心を開放する最高の治療なのかも知れませんね。
第四部/津軽三味線ショー
最後に登場して下さったのは、津軽三味線の中村さん。私たち一緒に演奏するのは3回目とあって、だいぶ慣れて下さったようです。何より、芸暦は私たちよりもずっと豊富なので、お客さんさんの扱いは得ています。五十肩の痛みで手があがらなかったそうですが、今は治療中でだいぶ良くなったそうです。そんな身近なお話で笑いをとっていました。
子供たちにはムリヤリにリクエストしたような感じになりましたが、やはり誰にとっても故郷は懐かしいもの。まして家に帰れない患者さんにはなおさらです。患者さんたちと一緒に大きな声で歌いました。患者さんの皆さん、早くよくなって下さいね♪