その夜、上人は一晩中一睡もせず考え込んでいました。そしてあくる朝、お寺の若者二人を呼んでこう言いました。
「町はずれの荒れた野原に出かけてください。日が沈むまでに必ず何者かがやってきますから、頭からこの袋をかぶせて残らずつかまえて来てほしいのです。」
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