小生の家の近くに、朝鮮人と云われ世間をはばかって隠れて住んでいる家族があった。実ちゃんとトリちゃんという男の子がいて、日本の子と一緒に遊ばなかったけど、ボクは元気で明るい実ちゃんが大好きでよく遊んだ。彼の家にも呼ばれて時々行った。やさしいお母さんとお話した。(昭和11年)