大声で「イカケ〜イカケ屋ぁ〜イカケ錠前直し」と月に一度か二度しか通らないイカケ屋さんは、けっこう町の奥様方が利用されているようでした。鍋、釜や弁当の穴まで塞いでくれるし、鍵や小物まで修繕してくれるのでモテモテでした。(昭和6年)