「あんなの何がいいのかしら?」「わかんない?」妹達に俺の気持ちが分かる筈がない。大正12年亥年生まれの男児は忠君愛国。事ある時には身をもって国に殉ずる心構えが必要とされた。それが当時の政府の方針でもあったと云われている。(昭和18年)