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iPadによる父の未着色作品の色付け5作品目。こうした場面を描く抑留画家は、もしかしたら父だけかもしれません。これはコルホーズ(集団農場)の農作業に動員されたときの1コマだと思われます。
捕虜とはいえ、ずっと監視されている訳ではなく、休憩時間は現地の人々とおしゃべりしていたそうです。 働き者の日本兵には、コッソリ差し入れもあったとか。ソ連の食料事情も良い状況ではないながらも、そこは人間と人間。優しさに国境などありません。
父の絵はすべて実在の人物を描いているので、この少女も生きていれば90歳を超えているのでしょう・・・こんな心優しい人たちと殺し合わなければならない戦争とは、実に愚かしいものです。(2024.8.3)
下絵:木内信夫 着色:木内正人
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