平成19年1月27日。昨年に引き続き、東京北区のデイケア施設でボランティア演奏会を開催致しました。実に7ヶ月ぶりです。私たちの練習場所からは近いので、リハーサルを行ってから会場入りできるので本当にありがたい限りです。
さて、前回とほぼ同様の構成で、「箏のアンサンブル」と「チェロとピアノの姉妹デュオ」の2部構成です。しかし、前回と大きく違うのはバイオリン奏者がいない(詳しい事情は1月27日のドキュメントで説明します)のと、新たな楽器“二胡”が加わったことです。また新曲も1曲加えて演奏しました。今回も、デイケア施設に通われるお年寄りの皆さんに元気を与えられるように頑張ったつもりです。
第一部/箏のアンサンブル
いつものようにあおきさんの挨拶からスタート。1月ということで、今回は早春にちなんだ選曲を行いました。最初に演奏したのは「どこかで春が」です。何度も演奏している曲ではありますが、誰もが知ってる親しみ安い曲なので、お年寄りの皆さんも最初から大きな声で歌って下さいました。この日はお天気が良く、まさに春のような陽気でした。
こちらも私たちのレパートリーとしては定番の曲です。事前に施設にお渡ししていた歌詞カードを見ながらお年寄りたちが大きな声で元気に歌って下さるのですが、間違えて歌詞を大目に書いてしまって、皆さんが歌っている途中で演奏が止まってしまうというハプニング。皆さん、大変失礼しました(苦笑)
わたし管理人にとって、今回のこの曲ほど苦労したものはありません(苦笑)。それは、初めての試みでもある“二胡”との合奏です。習って半年なのに演奏会でお披露目してしまうという無謀な行動ではありましたが、なんとか音楽になっていたようです(笑)。何より、お年寄りの皆さんが大きな声で一緒に歌ってくださったので、とても勇気付けられました。その辺りの苦労話は、1月27日のドキュメントでご報告いたします。
今回初めて発表した新曲は、中国の有名な曲『夜来香(イェイライシャン)』です。これは、私が一昨年、劇団四季のミュージカル『李香蘭』というお芝居を観たときの感動から、箏曲部・本部の演奏用に編曲したものです。当初はバイオリンをメロディとして考えていたのですが、そのバイオリン奏者がやむをえず欠席となってしまったので、お箏だけの三重奏にしました。
第二部/チェロとピアノの姉妹デュオ
恒例の姉妹デュオによる“癒し系”サウンドは、にっしー妹さんの優しく丁寧な司会ではじまりました。
心洗われるチェロとピアノの最初の演奏は、エルガー作曲の『愛の挨拶』です。有名な曲なので、誰もがどこかで聞いた事のあるメロディだと思います。お年寄りの皆さんも、うっとりとその音色に聴き入っていました。
「♪名もしら〜ぬ〜・・・」と始まる有名な歌曲です。包み込むようなチェロの音色とノスタルジックな歌詞に、お年寄りの皆さんの中には涙を浮かべているいる人もいました。素晴らしい演奏をありがとうございました。
アンコール
川の流れのように:にっしー姉妹
蘇州夜曲:管理人きうちの二胡独奏
今回も会場からアンコールがありました。演奏者にとって、これほど嬉しい言葉は他にありませんね。にっしー姉妹は以前のボランティア演奏会で弾いたことのある『川の流れのように』を演奏されました。昭和の大歌手、美空ひばりさんの名曲にお年寄りの皆さんも大喜びして下さいました。
そして私たち箏曲部にもアンコールが・・・しかし、例によって特別に用意している曲は無かったので、この日も演奏曲の中からの選択です。選んで下さったのは『蘇州夜曲』。しかし、最後に演奏した『夜来香(イェイライシャン)』に合わせてあった調弦を、再び『蘇州夜曲』に合わせ直すのは時間が掛かってしまいます。とりあえず、アンコールに応えるべく私たちがとった行動は、何と管理人の“二胡独奏”でした(苦笑)。しかも素晴らしいチェロの演奏の後では、超プレッシャーです。そんな頼りない演奏ではありましたが、大きな声で一緒に歌って下さったので気持ちよく弾くことができました。ありがとうございました。
また今回も施設のスタッフのご要望により、一人ずつ自己紹介をさせて頂きました。前回も思ったのですが、私管理人の仲間たちは本当にしっかりした人たちです、人前でも堂々と挨拶できるのですから本当に感心してしまいます。
そしてまた、演奏を聴いて下さったお年寄りの皆さん、そして演奏の場を与えて下さった施設のスタッフの方々に心から感謝致します。本当にありがとうございました。“音楽の魔法”とともに楽しいひと時が過ごせたことに心からお礼申し上げます。