娘がこころよく承知したのを見た天帝は、今度は牽牛のもとへ行きました。 「これはこれは天帝様、わざわざこのようなところへおいで頂くこともないでしょうに。今日はどのようなご用件ですか?」 「おまえはよく働くな、牽牛よ。その働きぶりは素晴らしいものじゃ。我が娘、織姫の婿にふさわしいだろう。」 「天帝様、今なんとおっしゃいました?」 「おまえを織姫の婿に、といったのじゃ。織姫もまた働き者で、おまえたちが結婚すれば、私も安心じゃ。」
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