女の子は、一生懸命お掃除をするやら、お洗濯をするやら風呂をたくやら。クルクル、クルクル、こまねずみのように働いてくれます。

おばあさんは、「あーよかった。」

おじいさんが帰ってきたので、「おじいさん。この子のおかげで、私は、楽ができますよ。何ともいい子でね。とっても気が利き、私の思い通りに動いてくれるんだから。」

「よかったな。おばあさんや。うちに、こんな子がいればいいと、よく話していたが、これは天から授かったのかもしれんな。このまんま、ずっとうちにいてくれたらいいんだけどな。」

「でも、おじいさん。迎えが来たら帰してやらなければなりませんよ。」

「それもそうだな。でも、そうなれば、さみしいな。」

帰してやりたい気持ちと、連れて行かれたらさみしいという気持ち。おじいさんとおばあさんは、毎日のように、その話をしていました。

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