管輅は初め、それは人間の力が及ばぬと断ったが、とりすがられて仕方なく、「では、卯の日に行くから、上等の酒一樽と、しかの干し肉を用意しておくがよい」といった。
そして約束の日にやってきて、趙顔に「お前はこの酒と肉を持って、麦畑の南のはしにある桑の大木のところへいくのじゃ。すると、そこに二人の仙人がいて碁を打っていようから、そばから酒と肉をすすめなさい。二人が気づいて、何を云おうと、決して口をきいてはならぬ。ただ、拝んでばかりいる事じゃ」と教えました。
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