恋人と歩けば秋は絵のごとし

娘には秋の味覚が仇となり

栄養がついて教養身につかず

きのこ飯ですかと按摩鼻を向け

改札の鼻をくすぐる甘栗屋

どん栗も混じる坊やの栗ひろい

さんまから長屋は秋の味となり

七りんで秋刀魚が焼ける船世帯

秋茄子の味を分け合う嫁姑

朝市の茄子は色から順に売れ

秋祭り鳥居の下で鳥賊が焼け

駅前で拾った赤い羽をつけ

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