雪解け水でぬれた布を足に巻いているロシアの少年兵がいた。私は重ね履きしていた靴下を一足あげた。歳を聞くと14歳と答えた。凍傷寸前の足を両手でもんでやったら、青い目に涙をためていた。きっとママを思い出したのであろう。