霊山観音・京都に眠る戦友たちに・・・


平成27年7月4日 (写真、文/HP管理者 木内正人)

音楽劇『君よ生きて』を観劇するために向った舞鶴。そこに行く前に京都東山の霊山観音に寄りました。ここは、第2次大戦の戦没者が祀られている観音様です。父は度々ここを訪れ、天国にいる戦友たちに会いに来ます。今日はNHK国際放送局の取材スタッフと一緒に、友の位牌がおさめられている霊牌殿に入りました。私は初めて中に入りました。引出し棚が延々と続く部屋の奥深く、父の戦友たちは親指ほどの小さな位牌となって、引出しの中に詰めて収められていました・・・

「会いに来たよ…」「ついにひとりになっちゃったよ…」と位牌に話しかける父。圧倒的な数の戦没者の位牌たち。これが戦争なのだと、見ている私も胸が苦しくなりました。境内には敵軍兵士たちの慰霊碑もあります。戦争は人命を奪い、そして悲しみだけしか生まないのです・・・

写真右は、かつて所属していた「カルトーシカ同友会」の慰霊署名帳。最後の記帳者は平成22年でした。そして平成27年。父が記帳しました・・・翌日は舞鶴に移動します。

  

小さな位牌のぎっしりと詰まった引出し。写真はその一部。本当に戦争はイヤなものです。

「会いに来たよ・・・」と涙声で呼び掛ける父。父には友の声が聞こえているようです・・・

戦争は敵も味方も人命を奪う。ただ悲しみのみが増えるものなのですね

NHK国際放送局の皆さん、今日はありがとうございました。明日の舞鶴もよろしくお願い致します。


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