ロシア語翻訳者・長勢さんと面会
平成25年3月3日 (文/HP管理者 木内正人)
旧ソ連抑留者は一般に「シベリア抑留者」とも言われておりますが、日本人の抑留はシベリアの一地域ではなく、旧ソ連全域におよぶものでした。そうした意味ではヨーロッパ方面の抑留者は、生存者の高齢化によって一層少数派となっています。北海道にお住まいのロシア語翻訳者の長勢了治さんは、そうした少ない記録も抑留のひとつとして捉え、ご自身のご本にまとめられるべく柏まで父の証言を得に御出で下さいました。
何より、歴史とは正確に記さなければそれは“伝説”になってしまいます。ひとたび誤った解釈で“伝説”となってしまうと、それを是正するのは大変なことです。地道な研究でご苦労も多いことと思いますが。長勢さんのご研究が実りあるものになることを父共にお祈りしています。