12月8日のドキュメント
写真・文/きうち
今回の演奏会も前回と同様に“子供コーナー”を設けました。半分強制的ともいえる参加ですが、親子で何かに取り組む楽しさも必要だと思っています。何より、自分たちの演奏が人に喜ばれるとういことを感じるのは大切だと思います。時と共に大きくなる子供たちも、きっと良い思い出になったに違いありません。
しかし、練習期間が短かったので、子供達には少々かわいそうな演奏だったかも知れません。とは言え、子供たちの演奏を含め、私たちは上手な演奏を聴かせるのが目的ではありません。少ない時間で練習に励み、力を合わせて物事を達成する楽しさを患者さんに見せて、苦しいリハビリに頑張る患者さんたちを元気付けることです。その目的は充分に果たせたと思っています。
「川の流れのように」は大歌手、美空ひばりさんのヒット曲で、年輩者の多い患者さんにとてもウケる曲です。この演奏会でもレパートリーに入れていました。毎回、アンコール曲として「ふるさと」を用意しているのですが、今回はこの「川の流れのように」がアンコールされてしまい。急きょ最後にもこれを演奏しました。バイオリン担当にはかなり負担をかけた演奏会になってしまいましたが、患者さんたちに喜んでもらって嬉しく思っています。一緒に歌ってくれたムーミン合唱団の皆さんもありがとうございました。
今回もリハーサルはいつもより1時間早くスタートしました。毎度のことですが、終始子供の声であふれています。しかしこの演奏会も、優しい旦那様たちのご理解があってこそ実現しています。サークル「箏曲部」を支えているのは、単に部員だけではなくその家族や環境すべてが恵まれているからです。どれ一つ欠けても、こうような演奏会を開くことができません。しかし、朝10時からのリハーサルは結構疲れます。次回は以前のように11時スタートにしようと思っています。
今回の演奏会で最も苦しかったのは、部長が欠席だったことです。会場となる病院との連絡や各種調整、それに司会をやってくださっていた部長のありがたさを、つくずく感じた1日でした。やはり箏曲部は部長の和を大切にするこころで支えられているサークルです。演奏会が無事に終わってほっとしました。次回の演奏会も頑張らなくては。皆さん本当にお疲れさまでした!