6月23日のドキュメント

写真・文/きうち


今回の演奏会の特徴は、何と言ってもアットホームな演奏会でしょう。それにはメンバーの子供たちの成長があげられます。今回の新しい企画として、“子供コーナー”を作りました。子供たちにとって、初めて客さんの前で演奏します。また、親の演奏会を観るのも初めてです。

演奏会があるごとに、子供たちは練習場に遊びに来ていましたが、時と共に大きくなってきます。親と一緒にできたリハーサルや演奏は、きっと良い思い出になったに違いありません。

今回は新曲の「川の流れのように」を披露しました。今年は大歌手、美空ひばりさんの13回忌であり、年輩者の多い患者さんにとってはタイムリーな選曲ができました。この曲は5月に行った「箏曲部大演奏会」でも披露しましたが、私の本当の編曲はバイオリンがメロディを演奏します。箏の調絃の都合上、演奏Keyを“C”に設定していますが、少々演奏しづらそうでした。次回は1音あげた“D”で演奏してみようと思っています。こうした編曲作業は、なかなかやり甲斐があります。

「人生楽ありゃ苦もあるさ、涙のあとには虹もでる〜」。水戸黄門でお馴染みの曲ですが、ムーミン合唱団が歌うその歌詞は、リハビリセンターの患者さんたちにふさわしい応援歌だったと思います。患者さんにとっては大きな励みになったことでしょう。ムーミン合唱団の選曲にはいつも感心させられます。今回はほとんどが新曲で、練習もさぞ大変だったことと思いますが、それ以上に歌に込めたメッセージは実に感動的です。

「Let lt be」は、箏曲部が箏とバイオリンの編曲、ムーミン合唱団がコーラスの編曲をそれぞれ分担して行い、当日いきなり合わせるという極めて難しい演奏でした。しかし、それぞれにしっかり分担作業が行われていたので、とても上手く行きました。

今回のリハーサルはいつもより1時間早くスタートしました。毎度のことですが、終始子供の声であふれています。しかしこの演奏会も、優しい旦那様たちのご理解があってこそ実現しています。サークル「箏曲部」を支えているのは、単に部員だけではなくその家族や環境すべてが恵まれているからです。どれ一つ欠けても、こうような演奏会を開くことができません。

演奏会が終わって、練習場に戻りお茶で一服。この演奏会にWeb部員のれっすんさんとシュガーさんが見に来て下さいました。ありがとうございました。少なくともサークル「箏曲部」の在り方が良くわかっていただけたかと思います。また、専門家の彼女たちからいろいろとアドバイスを頂きました。次回の演奏会にはそれを役立てたいと思っています。

みなさん本当にお疲れさまでした!


優しい旦那様たち、ありがとうございました。


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