2月2日のドキュメント

写真・文/きうち


今回の演奏会は、当初平成19年の“クリスマス・コンサート”で行こうと考えていました。久しぶりクリスマスソングということで、レパートリーをいろいろと探しているところ、介護施設側の事情で年明け平成20年の2月ということになりました。実際、練習時間も無かったので、“クリスマス・コンサート”ではちょっと無理。かえって良かったと思っています。

しかし、メンバー的には戦力不足の状態です。若手メンバーのなかたにさんも欠席でしたし、ベテランのいまいさんも欠席です。頼みの綱はOBのほんだんさんでしたが、彼女も都合が悪く、今回は6名のアンサンブルとなりました。

本番当日の朝、天気予報をみると午後から雨の確率が高くなっています。ちょっと心配です・・・。しかし、今まで私たちの演奏会は雨が降ったことはほとんどありません。今回もそんな期待を胸に練習場所に集合しました。私管理人は二胡の練習ができていなかったので、早目に行って一人で練習しようと思いって家を早く出たのですが、そんなときに限って、柏駅で人身事故・・・。うーんツイてないぞぉ・・・。ともあれ、無事に会場に到着できましたが、結局二胡の自主練習はできませんでした(苦笑)

練習会場では、これまた久しぶりに子供たちの声が響きます。ながたママやほんださんの子供たちはすっかり大きくなって、今や高校受験の中学生。子供の成長って本当に早いものです。

ふかいさんのおチビちゃんも4歳になりました(写真左上)。前回は演奏会中にお母さんの膝の上で寝てしまったというエピソードもありましたが、わずか半年ちょっとでだいぶ大きくなりました。

かないさんの子供(兄妹)たちもお母さんの言うことをよく聞いて練習や演奏会中も良い子にしていました♪ 写真左の鬼の角は、介護施設のカツラです。演奏会翌日は節分なので、きっとそのための小道具なのでしょう。何より、お母さんが一生懸命励む姿を子供たちに見せるのは良いことだと思います。私たちのボランティア演奏会は子供たちの良い教育の場なのかも知れませんね。

今回のボランティア演奏会のメインは、新曲『津軽海峡・冬景色』。この曲は、私管理人がぜひ弾きたい。そして、その歌詞をお年寄りの皆さんに歌ってもらいたいという気持ちで選ばせて頂きました。

本部のお部屋でも少し書かせて頂きましたが、この曲を選んだ理由は、私管理人が昨年夏に竜飛岬に旅行に行ったことにはじまります(写真右)。私が観たのは“夏景色”なのですが、鉄色の海に叩きつけるような強い風・・・。昭和歌謡史の巨人、阿久悠さんの作詞には、自然の厳しさに喩えられた人生の悲哀が見事に詠われています。

そんな名曲の演奏は、今回のボランティア演奏会でお年寄りの皆さんが大変喜んで下さいました。何より、私の編曲に文句一つ言わず、この日のために練習してくれた頼もしい我がメンバーにも大感謝ですね♪

とはいえ、私管理人も今回は今週も練習に出られないことが多く、せっかく作った新曲も、編曲者の説明無しには合奏練習も大変。そこで、考えました! 編曲した見本演奏、つまり“デモ演奏”を“携帯着メロ”に変換し、その着メロを聴いてメンバーにお勉強してもらおうという文明の利器を巧みに用いた画期的な方法です。

PCに打ち込んだ今度の新曲を着メロに変換し、メンバーの携帯へと送信します。ドコモ携帯では上手でうまくいったものの、au携帯ではダメでした。今後の課題は残りましたが、この方法は少ない練習時間を効率良く使える方法と威力を発揮しました。現代のテクノロジーを最大限に使いこなすのは、箏曲部・本部の(演奏はヘタですが)唯一褒められるところかも知れません(笑)

また今回から演奏会の動画を“YouTube”で紹介することにしました。“YouTube”の利用に踏み切ったのは、なんといっても動画が占めるファイル容量にあります。私のサイトスペースにはまだ容量には余裕があるものの、このままではいづれ動画が食いつぶしてしまいます。そんな中“YouTube”の存在は本当にありがたい限りですね!

そして今回の演奏会が大成功に終わったのも、我々演奏メンバーの力だけではありません。毎回お箏を会場まで運搬して下さる しのはらさんの旦那様に本当に感謝いたします。音楽の素晴らしさ、そして仲間の素晴らしさを肌で感じることができる私たちの“箏曲部”。これからもその思いを大切に頑張って続けて行きたいと思います。


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