ホラ・スタッカート  

 演奏編曲 木内正人(シンセサイザー)

1983年

Roland MC-202を購入して最初に作成したのが、このディニーク作曲「ホラ・スタッカート」です。小さな液晶ディスプレイに表示されるのは音符ではなく、只々数字のみ。当時のシーケンサーとはそんなものしかありませんでした。ひたすら打ち込みに没頭したことを覚えています。テープ録音なので、少々音が歪んでいますが、それもまたアナログ感覚で面白いかも。

DATA:Roland MC-202(シーケンサ)、TEAC 144(4chマルチトラックレコーダー)、Roland TR-606(リズムマシン)

写真は1984年当時の様子で、上からRoland MC-202、YAMAHA DX-7、KORG DELTA。右下にはRoland TR-606、左には各種アナログエフェクターとそれらを連結して組み合わせるTEACパッチベイユニットが見えます。現在残っている機材はDX-7とDELTAだけです。TR-606、SH-101はプレミア機になっているだけに、手放してしまったことに惜しんで止みません(笑)。

  熊蜂の飛行  

演奏編曲 木内正人(シンセサイザー)

1983年

Roland MC-202は当時テープシンクロができる画期的な2トラックシーケンサーでした。しかし、シーケンサーの記録できるのは2600音が限界(休符を含めて)。そこでテープシンクロの機能を利用して、合計3200音の演奏を行ったのがこの作品。テープ速度やアナログシンセサイザーの不安定な電圧により、チューニングが今ひとつのチープなサウンドですが、今も当時の若き情熱を感じ取れる作品かもしれません。

DATA:Roland MC-202(シーケンサ)、TEAC 144(4chマルチトラックレコーダー)、YAMAHA SPX-90(デジタルエフェクター)

  パッヘルベルのカノン  

演奏編曲 木内正人(シンセサイザー)

1985年

2トラックシーケンサーと手弾き演奏による作品。当時はシーケンサーの性能が低く、音に抑揚をつけることができませんでした。MIDIシーケンサーは開発されていましたが高価な装置なのでアマチュアではとても買えませんでした。しかし、あるだけの機材でできる限りのことをしたので、私自身はそれなりに満足しています。

DATA:Roland MC-202(シーケンサ)、Roland SH-101(アナログシンセサイザー)、KORG DELTA(アナログシンセサイザー)、Roland TR-606(リズムマシン)、TEAC 144(4chマルチトラックレコーダー)、YAMAHA SPX-90(デジタルエフェクター)

  G線上のアリア

演奏編曲 木内正人(シンセサイザー)

1985年

当時最先端の楽器だったYAMAHA DX-7。これまで誰も聴いたことがなかったFM音源のサウンドは衝撃的で、80年代の音楽はDX-7によって築かれたといっても過言ではありません。どのライブステージでもキーボードにはDX-7のロゴを見つけることができました。「G線上のアリア」のベルのような音はFM音源の特徴が顕著に表れています。

DATA:Roland MC-202(シーケンサ)、Roland SH-101(アナログシンセサイザー)、YAMAHA DX-7(デジタルシンセサイザー)、TEAC 144(4chマルチトラックレコーダー)、YAMAHA SPX-90(デジタルエフェクター)

  花のワルツ

演奏編曲 木内正人(シンセサイザー)

1986年

4chマルチトラックレコーダーとシーケンサーの同期録音の上にオーバーダビングによって手弾き演奏をミックスしました。DX7とRoland SH-101、KORG DELTAを使っています。メモリーが64Kしかないパソコンに、4トラックMIDIシーケンサー・ソフトを搭載することによって実現できたオーケストラサウンドですが、当時にパソコンの性能ゆえに、記録できる音符は4000音が限界。従って、マルチトラックレコーダーの1chに同期信号を記録し、それに同調させて再度シーケンサー演奏を多重録音し、さらに2トラックシーケンサーを同期させるといった、限りなく不安定な機器設定を行って作成しました。トラック数はまだまだ足りず手弾き演奏も加わっています。パソコンはしょっちゅうフリーズ、しかもデータの保存はカセットテープでエラーばかりでした。

音源はアナログとデジタルが混在しています。当然、アナログ音源はMIDIに対応していないので、MIDIのデジタル制御信号を電圧信号(CV)に変換する装置を使っていました。部屋の温度が変わると音程まで変わるという困った装置でした。わずか7分の曲が完成したとき3ヶ月が経過していました。DTMという言葉さえない時代に夢中になって作ったことを思い出します。

DATA:Roland MC-202(シーケンサ)、Roland SH-101(アナログシンセサイザー)、YAMAHA DX-7(デジタルシンセサイザー)、TEAC 144(4chマルチトラックレコーダー)、YAMAHA SPX-90(デジタルエフェクター)、Vestax CV-1(MIDI-CVコンバーター)

ボレロ

編曲 木内正人

1993年

ラベルの大作「ボレロ」を少し短くしています。

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